■急速な発展が予想される政府直轄都市ベトナムには現在、5つの政府直轄都市が存在する。北部から順に列挙するとハノイ、ハイフォン、ダナン、ホーチミン、そしてカントーである。比較的日本人にも有名な都市が多いが、その中でもカントーは実状を知らない人も多いだろう。日本もそうであったように、ベトナムも今後は地方都市の目覚しい発展が期待されている。すでにダナンは観光都市としてベトナム随一の成長率で急拡大しているが、ここで紹介するカントーも今後の成長の有望株であろう。カントー市はホーチミン市から南西約160kmに位置する。メコンデルタ地方の最大都市として知られている。2004年初頭に従来のカントー省が北西部をカントー市、南東部をハウザン省に分離。それによりカントー市はベトナム５番目の中央直轄市として成立した。カントー市の北東部はメコン川最大の支流ハウ川（ハウザン、後江）が流れ、その対岸にはドンタップ...